翻訳家になるにはどうしたら良い?大変なことって何?【前編】

翻訳家になるにはどうしたら良い?大変なことって何?【前編】

将来翻訳家になりたいと思っている方は少なくないと思います。ここで、翻訳を職業としている私からアドバイス。翻訳家への道は長く険しいものです。しかし、絶え間ない努力を惜しまなければその夢は必ず叶います。

今回は、翻訳を仕事にしている私の体験談をもとに「翻訳家になるまでの道のり」を前編後編に分けてご紹介いたします!

スポンサードリンク

1. 翻訳家の種類を知ろう!

翻訳家になるためには、まずその職業について知っておく必要があります。まず、あなたが翻訳家と言って思い浮かべることは??映画の字幕翻訳?それとも小説の翻訳??

ちなみに私の仕事はそのどれでもありません。まず始めに言っておきたいことは、誰もが憧れるような映画翻訳や小説翻訳を職業に出来る翻訳家はごくわずかであると言うことです。

映画翻訳や小説の翻訳家になれば、クレジットにあなたの名前が表記されます。そうなれば、翻訳界では一躍有名人!その業界で有名になると言うことは、それだけ大変な事とも言えます。

これらの翻訳をしたいのであれば、それこそネイティブに近い語学力が必要です。それだけではなく、その地域の専門的知識にも長けていなければなりません。つまり、現地で長い間生活していた経験がなければ難しいのです。

ポイント1

空想世界の翻訳がどれだけ難しいかというと?

映画や小説といった物語の中には、私たちの想像を超えた世界があります。作者の妄想や実体験など、作者本人になりきることが出来なければ正確な翻訳は出来ません。作者の考え方を理解する必要があるのです。

また、その土地によって文化は大きく異なります。例えば、イギリスのリヴァプール地方のお話を翻訳するとなれば、当然その地方の文化に精通していなければ話になりません。

例えば、地元サッカーチームの応援が盛んなことやビートルズ発祥の地であること…その他にもさまざまな情報が必要になってきます。

日本語に例えるなら…沖縄をテーマにした翻訳である場合、ある程度沖縄の方言を知っている必要がありますよね。また、食事文化や生活習慣を知らなければ誤訳してしまいます。

もちろん、英語にだって方言はあります。また、その地域でしか行われていないような習慣がたくさんあります。それらを理解していなければ、正しい翻訳は不可能なのです!

次に重要になってくるのは、日本語における文章力!映画や小説は言ってしまえば「娯楽」です。見る側を楽しませることが出来なければいけません。

ですから、正しい日本語を身に着けると同時に、いかにして見る側を楽しませることが出来るか…こういった表現力も重要になってくるんです。

じゃあ翻訳家の道は諦めた方が良いの??

…なんて思うかもしれませんが、もちろんそうではありません!!翻訳家にはいろいろな仕事があるのです。あなたに合った仕事を見つければいいだけの話です。

それでも映画翻訳や小説翻訳が諦められない…ごもっともです。そんなあなたは地道に別方面の翻訳活動をしながら深みを勉強していけばいいのです。経験は力になりますから!

長い下積みを繰り返していけば、いつかは憧れの映画や小説を翻訳できる日が来るかもしれません。私が言いたいのは「映画や小説の翻訳家になりたい!」と思ったら遠回りするしか道はないということです。

ポイント2

翻訳の種類を知って得意分野を見つける

前述したように、映画や小説の翻訳家にいきなりなるのは 難易度高し!!です。まずは自分の得意分野を生かした翻訳を経験しましょう。

私の場合は「産業翻訳」です。実は私は語学系の大学の他に理系の専門学校を出ています。その経験を活かして産業系の翻訳をしてきました。企業のウェブサイトやカタログなどを中心にした翻訳活動です。

翻訳業は様々な分野に分かれていまして、例えば…

  • 「政治経済」に特化した分野
  • あまり需要がない分野ではありますが、これなら文系の大学を卒業した方でも取り組みやすいと思います。

  • 「歴史」に特化した分野
  • こちらも同様にあまり需要のない分野です。しかし、受験などで歴史をたくさん学んだ方には大変有利な分野です。

  • 「エンターテイメント」に特化した分野
  • 幅広い知識を身に着けている方にお勧めな分野です。将来映画や小説を翻訳したいと思っている方は是非ここから始めて下さい。主にインターネットのニュース記事の翻訳になると思います。

    誤訳が発生しやすい分野ですので、高い語学力が求められます。最近ではオンラインゲームの翻訳の需要が高まってきました。

  • 「産業」に特化した分野
  • 様々な企業から需要の高い分野です。語学の他に工学系の知識が必要になってきますが、その反面語学力に自信がない方にお勧めです。

  • 「機械」に特化した分野
  • 産業翻訳と同様に非常に需要が高い分野です。理系の知識が必要ですが、将来的に特許翻訳の道が開けます。特許翻訳はとても需要の高い分野です。ですから安定した職業に就けると思います。

  • 「科学」に特化した分野
  • こちらは翻訳初心者なら誰でも一度は経験する分野かも知れません。研究論文や研究報告書の翻訳になります。専門知識は必要ですが、高い語学力は求められません。

  • 「化学」「生物」に特化した分野
  • 上記の内容と同様に、研究論文の翻訳がメインになります。専門知識は必要ですが、高い語学力は求められません。

こういった分野に分かれているんですね!

自分の得意分野は見つかりましたでしょうか??翻訳を仕事にする場合、語学の他にも専門知識を身に着ける必要があるということは十分理解できたと思います。

という訳なのでこれから翻訳の道を志すのなら、ぜひ語学以外の勉強にも力を入れて下さい。もちろん、これら全てを身に着ける必要はありません。得意分野は一つに絞ることが大切ですよ!

まとめ

以上「翻訳家になるための道のり」前編をご紹介いたしました。後半ではより具体的な内容に触れたいと思います。どうぞお付き合いくださいませ!!

【後編】へ続く