熟年離婚の理由って何?男女の考え方の違いが原因だった。

熟年離婚の理由って何?男女の考え方の違いが原因だった。

結婚当初は愛し合っていた二人。次第に愛情も薄れ、子育て上のパートナーとしてだけの関係から、ただの同居人になり、最終的には顔も見たくない存在に。夫婦が一緒にいる意味はなくなり、考えるのは熟年離婚……。

でも、当初は愛し合っていたわけです。いったいどこでボタンの掛け違いがおこってしまったのでしょうか。男女の考え方から熟年離婚の理由を探ってみます。

スポンサードリンク

熟年離婚の理由って何?

熟年離婚とは、一般的に別居期間はカウントせず、20年以上結婚生活を送った夫婦が離婚することを指します。

平成26年度の家庭裁判所のデータによると、婚姻関係事件についての夫からの申立は18,009件。一方妻からの申立は47,529件。妻からの申し立てが夫のだいたい2倍になっています。

平成26年度 申立ての動機別申立人別全家庭裁判所|裁判所(PDFファイル)

熟年離婚についても、妻から切り出す方が多いと推測できそうです。では、熟年離婚の理由やきっかけを挙げてみましょう。

熟年離婚の主な理由やきかっけ

  • 夫の定年
  • 子どもの自立
  • 過去の夫の浮気
  • 親の介護、相続トラブル
  • 夫が自分の身の回りのことをできない
  • 年金分割制度の存在

増加傾向にアリ! 長年連れ添った夫婦が「熟年離婚」する理由5つ|パピマミ
離婚弁護士が語る「別れる熟年夫婦」危ない10大兆候|exciteニュース

身の回りのことを自分でできない夫の世話を一日中するなんて妻には耐えられない。また、夫は妻のことを都合のよい介護要員とおもっているフシがある。

せっかく年金分割制度があるのだから、夫の定年後は年金を半分もらって妻という立場からも、夫からも解放されたい。熟年離婚を望む妻の理由はそんなところでしょうか。

ですが、これらはあくまできっかけ。夫の定年や子どもの自立をきっかけとして離婚したい根本の原因は何でしょうか。

熟年離婚の根本の原因とは?

離婚原因で、一番多いのは「性格が合わない」ことです。

第4図 婚姻関係事件における申立ての動機別割合(平成25年度)|内閣府男女共同参画局
平成26年度 申立ての動機別申立人別全家庭裁判所|裁判所(PDFファイル)
第1回「誰もが気になる離婚原因。妻の1位はやっぱり…アレ!」|アディーレ法律事務所

また、オリックス生命保険の調査によると、50代の夫婦喧嘩の話題のトップは「価値観だそうです。

夫婦関係と家計に関する実態調査/オリックス生命保険

おそらく、熟年離婚の原因として「性格の不一致」や「価値観の違い」は無縁ではなさそうです。ではなぜ最初は愛し合っていたはずの夫婦に、価値観の違いや性格の不一致が起こってしまうのでしょうか。

「性格が合わない」「価値観が違う」これは、男女の考え方の違いにおおいに関係しています。今回は、熟年離婚の理由の根拠となりそうな、男女の考え方の違いについて考えてみましょう。

男女でコミュニケーションスタイルが違う

妻:「話を聞いてほしいだけなのに夫はすぐ説教し出す」「私の気持ちをわかろうともしない」
夫:「妻の話はオチがなくてつまらない」「妻の話は要領を得ない。聞いていてイライラする」

男性と女性とは、コミュニケーションスタイルが違います。会話の特性の違いは正反対と言ってもいいくらいです。

会話に伴う男女の特性

   女性←→男性
  • 主観的←→客観的
  • 感情的←→理性的
  • 婉曲的←→直接的
  • 共感思考←→解決思考
  • 心で感じたことを主に伝える←→頭で考えたこと・事実を伝える

性差のコミュニケーション|福岡大学(PDFファイル)

男性のコミュニケーションスタイルは、論理的・客観的・理性的です。それは、感情やフィーリング優先で、オチをつけずに話す女性にとっては難しいスタイル。一方、女性は婉曲的な表現を多用し、複雑なコミュニケーションをとります。

結果、求めるスタイルとは違うコミュニケーションを、相手がずっと提供してくることに。求めるものと違うものが返ってくることが続くと、次第にコミュニケーションをとることがおっくうになってきます。

このようなすれ違いが続いて、会話のない夫婦という状態になるのかもしれません。

1日の平均会話時間が1時間にも満たない夫婦は62.5%

定年後は、かなりの時間を二人で過ごすことになるわけです。そんなとき、相手とコミュニケーションが通じないのは苦痛です。離婚が頭よぎるのもやむを得ないことかもしれません。

共感してほしい女と解決したい男

妻:夫に愚痴を聞いてほしいだけなのに、うざったそうにされたり、説教してきたりする。私の気持ちを全然わかってない。
夫:妻が悩みを相談してくるので、アドバイスしたら機嫌が悪くなった。

女性は共感思考。男性は解決思考です。なにか問題が発生したとき、女性はまず感情を理解してほしい、男性は合理的に解決したいと考えます。また、男性は脈絡のない話を聞き続けるのは苦手なのです。

「察してよ!」「言ってくれなきゃ分からない」

妻:朝からずっと体調が悪い。家事を手伝ってほしいのに夫は全然気付かない。いいかげん察してよ。
夫:妻が突然キレて家事放棄した。「体調悪い」だって。言わなきゃわからないだろ。

女性は、言葉以外のものでもコミュニケーションをはかっています。表情、アイコンタクト、声のトーン、話すスピード、距離感、しぐさ……。

一方、男性はそれらの言語外のコミュニケーションが苦手。表現もできないし、読みとることもできません。つまり「察しない」のです。

「俺スゴイ」の男と、「私なんて…」の女

褒める、褒められるということに関しても男女は違う反応を示します。

妻:私なんて……(って謙遜してるんだから「そんなことない」って褒めてよ!)
夫:近所の奥さんから褒められた。俺ってやっぱりすごい。

褒められたとき、男性はそのまま受け取り、女性は謙遜し裏を読みつつも、さらに褒められることを要求します。

妻:今日の私、なんか違うと思わない?
夫:なあ、俺ってスゴいだろ?

褒めてほしいとき、女性は婉曲的な言葉や、言語外コミュニケーションを駆使して表現しますが、男性はダイレクトに表現します。

太古の昔から「他者からどう見えるか」という自意識によって、自分と子どもの安全を守ってきた女性。

女性は、自意識やコンプレックスから解放された状態で「私はスゴい」とは言えないのです。お得意の表現力を駆使して、なんとか相手から褒めてもらって満足しようとします。

一方、男性には「他者からどう見えるか」という自意識がありません。また、男性ホルモンの代表格テストステロンは、自慢話をしているときに多く分泌されるそう。テストステロンは性欲を促します。

つまり、自慢話をすると性欲が満たされた気分に近くなるし自意識もないので、男性は無邪気に「俺スゴイ」を言って気持ちよくなれるのです。

なぜ女は急に不機嫌になるのか?「男女は絶対にわかり合えない」との認識が諍いを防ぐ!|BusinessJournal

女の怒りはポイントカード方式。男は…

妻:私はこんなに我慢して頑張ってるのに、夫は全然わかってない。
夫:妻の機嫌が突然悪くなった。けど、なんでこんなに機嫌悪くなったのかさっぱりわからない。

「女の怒りはポイントカード方式」などと、言いますよね。元ネタは、『実録!あるこーる白書(西原理恵子・吾妻ひでお 協力:月乃光司)』での西原理恵子さんの発言だそうです。

女性は、ふだんのちょっとした怒りを相手にすぐぶつけることはしない。そのかわりポイントカードにハンコを押して怒りのポイントを貯めていきます。

ポイントカードが満タンになるまで、しばらく怒りを出さない状態が続く。ちょっとしたことでもポイントが満タンになった瞬間に女は怒り狂います。だから、男性はなぜそこまで怒るのかがわからないのです。

また、女性は感情とセットでものごとを記憶しています。ちょっとしたことでも怒りの感情が発生したら、芋づる式に昔の出来事が思い出される。そして「あのときもこうだった。またあのときも」などと……。

妻の機嫌が直らない!ご機嫌の取り方ってどうすれば良いの?

男性もポイントカードを持ってないわけではないようです。しかし、どこにやったか忘れてしまうので、いつまでたってもポイントを貯められないでいるようです。

脳の違いからくる男女差

男性に比べ、大脳辺縁系が大きい女性の脳。大脳辺縁系は感情をつかさどっています。だから、女性は感情とうまくつきあえるし、読みとるのも得意。表現も豊かで、周りとつながる能力が高く他人の世話も得意です。

一方、男性は感情を読みとるのは苦手な傾向にあります。

なぜ男女はこんなに違うのか? その答えは脳構造の違いにあることが判明|ロケットニュース24

しゃべってストレス発散したい女と、一人になりたい・忘れたい男

ストレスを受けた時の反応

男:一人になって静かに受け止めるか、もしくは行動して忘れようとする。
女:ストレスを他人に話して発散させる。

帰宅した途端、妻の愚痴が始まってうんざりした、という夫は多いのではないでしょうか。妻にとっての愚痴はストレス発散です。面倒で聞かないでいると「私のつらさを共有する気がない」とみなされます。

また、夫が機嫌の悪い様子で、だまりこくって部屋にとじこもっているとします。「なんか感じ悪い」「だまってないで話せばいいのに」と妻は感じます。

夫はストレスを家族にぶつけないよう必死なのです。また、辛いことは夫婦で共有したいという考えも男性はあまり持ち合わせていません。

これは、ストレスに反応する脳の扁桃体(へんとうたい)のどの部分が活発になるかに関係しています。

ストレスの反応する部位とストレス発散の行動

男:怒りに反応する右側の扁桃体へんとうたいが活発に→運動で発散させるか1人になる
女:感情に反応する左側の扁桃体返活発に→仲間と一緒に共有する

なぜ男女はこんなに違うのか? その答えは脳構造の違いにあることが判明|ロケットニュース24

女はマルチタスク。男はモノタスク。

妻:テレビを見ている夫に話しかけたら無視された。ムカつく!
夫:妻に子どもの世話を頼まれたから面倒見ていたら、帰宅した妻に洗い物してないとキレられた。……洗い物まで頼まれてねえから!

女性の脳は、脳梁(のうりょう)が太く、左右の脳神経の結合の度合いが強いため、マルチタスク脳になっています。複数のことを同時進行できるのです。一方男性は、ひとつのことにしか集中できないモノタスク脳。

これは、女性が周りに気を配りながら家事や育児をこなすことに特化してきたのと、男性が狩りで成功するために、獲物だけに集中することに特化してきたからのようです。自分たちのやるべきことに脳が最適化されてきたのです。

なぜ男性はシングルタスクなのか|マイナビニュース

男女の脳の違いで得意な家事が判明|R25

だから、テレビを見ている夫に話しかけて無視されても、わざとじゃではなく、ホントに聞こえていないのです。

夫が子どもの様子を見ながら同時に家事をすることができないのも、頼んだ家事が期待したレベルでまったくこなせないのも、ひとつのことに集中してしまう脳を持っているからなのです。

プロセス重視の女と結果重視の男

妻:ちょっと愚痴を聞いてほしいだけなのに、「そんなやり方はダメだ」などと夫は説教してくる。
夫:「どっちの服が似合う」という妻からの質問が苦手。どっちを答えても却下するくせに。

女性はプロセスを、男性は結果を重視します。女性が愚痴を言うときは、自分の悩みについて一緒に考えたり共感したりしてもらう、というプロセスがほしいだけ。

買い物の場合も、男性は目当てのものがある目的地に直行したい。一方、女性は目当てのものにあえて直行せず、寄り道をしたり、同行者に試着した洋服の感想を尋ねたりしながら買い物のプロセスを楽しみます。

これも太古の生活スタイルの名残のようです。男性は、最短の労力で獲物をゲットしたい。女性は仲間と一緒に何かをし、そのプロセスを大事にしながら共感しあったり、人とつながったりしたいのです。

女は妻から母になる。男は、男or子どものまま。

妻:うちで一番手のかかる子どもは夫だ。
夫:子どもが生まれてから妻がかまってくれない。寂しい。

今はそんなことはありませんが、昔は女性が嫁ぐ時「女三界に家なし」と諭されてから実家を出るなんてこともありました。

女は三従。幼い時は親に、嫁げば夫に、老いたら子に従わなければならない。一生、誰かに従って生き、安住の地、定まる家はないとされました。女性が嫁ぐ時にも、「お前に家はない」と覚悟を迫られていたのです。

そこまでの覚悟を持つ人も今では少ないはずですが、女性は結婚するときには「もう以前のように娘のままではいられない」という覚悟を決めるもの。結婚や出産、段階ごとに腹をくくっていきます。

一方男性は結婚出産で腹をくくる覚悟は妻ほど持てない。子どもでいようと思えばいつまでも子どものままでいられます。

彼ってマザコン?デートで愕然としたマザコン彼氏の特徴とは?

家事育児は夫も分担すべきか??

妻:夫は日頃の私の家事育児についての頑張りをまるで理解していない。きっと妻がやってあたりまえだと思っている。
夫:家事育児は女がやるのがあたりまえだろ?or家事育児をしてくれている妻には感謝しているけど、気持ちは伝わってるはずだから言わない。口に出すのもカッコ悪いし。

感謝とねぎらいと褒めること

熟年離婚の原因で、夫の育児不参加を挙げる妻もいますが、内情は少し違うと思ってもいいかもしれません。

おそらく妻が忌み嫌うのは、「家事育児は妻がやるのがあたりまえ」という考え方と、それによる感謝とねぎらいのない夫の態度。現代の母親は過酷な状況で子育てをしている人も多いので、夫の理解と協力は欠かせません。

育児って大変!ストレスを溜めないママのストレス解消法は!

もちろん、夫の労働条件も以前より過酷になっていて、妻に協力しがたい状態にあるということもあるでしょう。ですが、「離婚は妻から切り出す方が多い」というのなら、妻のケアを考えるのが現実的な対応策だと言えます。

いつも近くにいる夫こそ、妻が家事育児に奮闘しているのをわかっているはず。けれども妻の家事育児に感謝がない。「夫の子どもでもあるのにどういうことだ?」と妻は思えてくるのかもしれません。

gooランキングのアンケートによると、たまに夫がしてくれると嬉しいことの3位は「感謝してくれる」ことで6位は「褒めてくれる」ことだそうです。裏を返すと、夫はたまにしか妻に感謝しないし、褒めないということに。

たまに夫がしてくれると嬉しいことランキング|gooランキング

なぜ夫は感謝の言葉を言うことや、褒めることをたまにしかしないのでしょうか。

・「ありがとう」を言葉にするのがカッコ悪い。
・あうんの呼吸で伝わっている状態がカッコいい。

こんな風に男性が考えているところにも、すれ違いの原因があるようです。

ちなみに、gooランキングのアンケートによると、たまに妻がしてくれると嬉しいことの1位は「感謝してくれる」ことで6位は「褒めてくれる」ことがランクインしています。

たまに妻がしてくれると嬉しいことランキング|gooランキング

妻も夫に感謝の気持ちをあまりあらわさないでいるようです。どっちもどっちといえばそれまでですが。

まとめ

子どもが独立し、夫婦が仕事からリタイアしたあとの時間は思った以上に長いもの。子どもの独立が早ければ、子どもがいたころより夫婦二人の時間の方が長い可能性があります。

長い時間を一緒に過ごすパートナーと、考え方にあい入れないものがあるとしたら……。熟年離婚はそんな理由からくるのでしょう。

今回は、男女差という観点からお話をしましたが、あくまで傾向であることをご了承ください。男性でも女性的なものの考え方をする人もいますし、女性でも男性的な考え方をする人もいます。

男性的な傾向があるか、女性的な傾向があるかは、指の長さで推測できるそうです。

あなたはどっち? “人差し指”で分かる、「男性脳」と「女性脳」の違い|ウレぴあ総研

パートナーの人差し指と薬指をチェックしてみて、夫が男性的、妻が女性的でお互いの考えることがよくわからないというカップルは、特に男女差について理解するよう努めてみるとよいのではないでしょうか。