家庭内別居とは!定義って何?修復することはできるのか?

結婚当初は異性として好きだった…はず。なのに年月を経るごとに好きという気持ちがなくなって、もう今じゃ嫌いな感情しかない。かといって、離婚するわけにもいかず、同居を続けている。

「夫婦関係は破たんしているけど、同居はしている」家庭内別居とは一体なんなのでしょう。修復することはできるのでしょうか。

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家庭内別居の定義とは?

「家庭内別居」に法律的な定義はありません。一般的に家庭内別居とされる状態としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

家庭内別居状態の例

  • 夫婦の会話がない。用件のみをメールでやりとり。
  • 食事は別(一緒だとしても会話はない)、寝室も別、くつろぎスペースも別。
  • 妻は夫の世話をしない。基本的に各自で。
  • 生活費は夫が出す。
  • 外面上、夫婦の体裁をとる。

一番のポイントは「会話がない」ところ。コミュニケーションがとれない、とろうとしない、のが家庭内別居夫婦の最大の特徴です。

なぜ離婚せずに一緒にいるの?

では、そこまで関係が破たんしているのに、なぜ生活をともにしているのでしょうか。理由は大きく4つに分けられます。

  1. 経済的な理由
  2. ・離婚しても経済的に自立できない(収入がないor少ない配偶者の事情)
    ・離婚して養育費等を支払うより安くつくと考えている(収入があるor収入の多い配偶者側の事情)

  3. 世間体
  4. ・離婚すると社会的地位が下がる。
    ・親や親戚、知り合いの手前
    ・近所の目が気になる。

  5. 子ども
  6. ・子どもを悲しませたくない。
    ・子どもの結婚の際肩身が狭くないよう、就職の際不利にならないよう

  7. 離婚の手続きが面倒

その他の理由としては…

  • 離婚の準備段階にある。
  • 配偶者が浮気していて、離婚するとすぐに浮気相手と再婚しそう。
  • 自分は離婚したいが、相手が応じない。

夫婦が家庭内別居している家庭は、子どもにとっては居心地の悪い場所

父母が家庭内別居をしている家庭は、子どもにとってはすこぶる居心地の悪い場所です。さらに、「子どものために離婚しないで家庭内別居を選択している」場合、子どもは思わぬ受け止め方をしてしまいます。

自分のせいで、両親の仲が悪い。自分のせいで、親が離婚できず苦しんでいる。

精神的なダメージがあるだけでなく、健全な夫婦関係のイメージがつかみづらくなる可能性も。子どもは、親をロールモデルとして人生を形成していくのだとしたら、家庭内別居をしている夫婦を見れば、夫婦とはこういうもの、と無意識に刷り込まれてしまいます。

関係を修復することはできる?

気持ちが離れてしまっているどころか、むしろいなければいいとすら思っている。そんな状態でも関係を修復することはできるのでしょうか。

相手のことを理解できている?

離婚原因で、一番多いのは「性格が合わない」こと。

第4図 婚姻関係事件における申立ての動機別割合(平成25年度)|内閣府男女共同参画局

では、夫婦は最初から「この人と性格が合わないな」と思いつつ結婚したのでしょうか。違いますよね。しばらくしてから「性格が合わない」と感じ始めるはずです。

つまり、相手のことを、本当はよく知らなかったということ。それが「性格が合わない」の正体です。ひとつ屋根の下に暮らしている、あの人は一体誰なのでしょうか?

エゴグラム

相手を知る、ひとつのてがかりが「エゴグラム」。社員研修などにも利用される性格診断法です。人の心を5つのパターンに分類し、各パターンのエネルギーの高さをグラフ化して診断します。

動物エゴグラム|ニフティ株式会社

没交渉状態かもしれませんが、LINEなりメールでもいいので、自己診断してもらって結果を聞いてみましょう。コミュニケーション不全に陥っている夫婦は、エゴグラムのタイプがまったく違う可能性が。だから、相手が理解できないのかもしれません。

36の質問

もっと理解を深めるために「36の質問」をしてみましょう。

【秘伝】これが『相手と恋に落ちる方法』なり!「36の質問」と「4分間見つあう」だけ / 深い仲のパートナーとでも楽しめること確実|ロケットニュース24

人生で最も感謝していること、一番大切な思い出。結婚して一緒にいても、なかなか相手から聞くことではないことも質問に入っています。

家庭内別居している夫婦が、いまさら4分見つめあうことはできないかもしれませんが、36の質問は有効です。エゴグラム同様、意外と相手のことをわかっていないことがわかるはず。

いいところ×100。悪いところ×100。

相手のいいところと悪いところをそれぞれ100個書き出しましょう。できればお互いに結果を見せあってみる。もちろん、一人でやっても効果はあります。

最初は頭がいい、とか料理が上手いなどを挙げられても、次第にネタが尽き、指が細い、魚の食べ方がキレイなど、どうでもいいようなことになるかもしれませんね。それでOKです。

細かいことでもかまわないのでとにかく100個書き出しましょう。できれば、いいところと悪いところと交互にピックアップするようにした方がいいかも?悪いところを挙げ続けていると、どんどん相手を嫌いになる恐れがありますから!

家系図(ジェノグラム)を作る。

家系図(ジェノグラム)は、多世代派家族療法家マレー・ボーエンの手法。夫婦と子どもを中心に、3世代以上さかのぼって家系図を作ってみましょう。

家系図を作る過程で、登場人物の人柄や思い出話なども聞けるとよいでしょう。こういう祖先がいたからこの人がいる、ということがわかってきます。誰が欠けても出会えなかったということに感動すらするかも。二人が出会ったのは奇跡なのです?!

夫婦の歴史とこれからと。

相手のことを理解できてくると、印象もかなり違ってくるはずです。相手のことを理解できるにしたがい、距離も縮まってきているのではないでしょうか。

一歩進んで「夫婦の過去と未来」を探りましょう。できれば夫婦一緒に。なぜあなたは彼、彼女と結婚しようと思ったのでしょうか。そして、これからどのような夫婦関係を築いていきたいと思っているのでしょうか。

過去を振り返る。

夫婦の昔の思い出は楽しいものが多かったはずです。たくさんいる異性のなかからなぜ相手を選んだのか。どんな楽しい思い出があったのでしょうか。振り返ってみて下さい。写真などを見ながら振り返ると効果的です。

  • 出会いはいつ?どこ?どんな出会いだった?どんな印象だった?
  • 最初のデートはいつ?どこ?どんなデート?なにを感じた?
  • どちらからいつ告白した?どんな告白?なぜ告白したの?
  • 付き合っているとき一番楽しかったこと、一番悲しかったこと

未来の夫婦像

未来の夫婦像についても話しましょう。くれぐれも自分の理想を相手におしつけたり、相手の理想をけなしたりすることのないように。

あくまでも、相手がこういう理想をもっているんだな…と把握するだけ。冷静に話し合えるようなら、理想と現実の差がなぜ起こるのか話ましょう。どうしたらお互いに相手の理想をかなえることができるのかも検討します。

  • どんな妻・夫でいてほしいか。
  • どんな家庭が理想なのか。
  • 子どもはどうなってほしいか。何を大事にしてほしいか。
  • 10年後どうなっていたいか。20年後は?30年後は?

カウンセラーの手を借りる。

相手を理解する作業がうまく進まない。話し合おうにも、喧嘩になってしまう。そんなときは、夫婦カウンセリングパートナーシップカウンセリングマリッジカウンセリングなどの名称で活動している、夫婦関係専用のカウンセラーを利用してみるのも。

離婚の危機を回避する方法<その1>~日本では新しいマリッジ ・カウンセリング~|日経BP社

お互いの価値観や考え方を押し付け合っていると、いつまでたっても平行線に。第三者の手を借りて、相手の視点から物を見ることができるようになるかもしれません。

認定カウンセラー紹介| 特定非営利活動法人 日本家族問題相談連盟

相性があるので、自分たちにあったカウンセラーを探してみることをおすすめします。

まとめ

夫婦なら相手が自分の気持ちを理解して当然、という思いがある。でも、それは錯覚、妄想です。通常の夫婦ならともかく、家庭内別居状態なら、相手は言語や文化の違う、言葉の通じない外国人だと思った方がよいかもしれません。

必要なのは、相手の国の文化や言葉、価値感を理解することです。お子さんがいるのならなおさら、人間関係の修復は可能だということを知ってもらうためにも、夫婦関係の修復にとりかかってみてはいかがでしょうか。

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